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September 22, 2008

安らぎの旅〜沖縄編/三日目

残念ながら今だ強風波浪の天気が続き、離島への船は欠航です。
ホテルで天気予報にがぶりつくのはもうやめです。
寝かぶっているペンギンを叩き起こします。
ついでに股間が起きてしまってベルトが閉まらず出発が10分程度遅れてしまったのです。

「やんちゃな世代やねー」←シャモに軽く突っ込まれる
「コラッ!!いい加減にせんか!!」←息子を叱りつけるペンギン
「・・・」←息子の反応は未だ衰えてないがさすがに白旗をあげ、誰のか知らないペットボトルのお茶を次々と飲み干すチキン

モッコリ警報が解除されたところで。
さ、お出かけお出かけ。


DFSとは無縁な三羽は、田舎から出て来た感をはずかしめもなくさらけ出して写真を撮ります。

めっちゃいい匂い。女性的な香しい匂いに包まれながら宛もないのにふらついてみます。
香水が入り交じったようなジュワッとしたその香りは一瞬僕らの下半身を刺激していました。

「この匂いって何やろ?女の子と一緒に来たごたる感覚になるばいね」←すっかりハマった様子のチキン
「たまらんすねー!!誰かに土産買いてーなぁー」←買って帰る相手も仕事もないペンギン
「・・・」←ひたすら先頭を歩くシャモ
「エンダー(A&W)どこあるっちゃか??」←ここらをうろついている目的をやっと思い出す三羽
「受付嬢に聞いてみましょうか?」←シャモはこの数日で確実に成長している
「みんなで聞こうよ!!」←女性との接触を誰もが試みたいはずで

インフォメーションをそのままスルー。。。
誰も聞かんのかいっっっ!?!

一旦外に出るも見渡してもそれらしき看板を見つけられず。
シャモがターンを決めて一番にインフォメーションにアタックをかけます。
この素早い攻撃。残された二羽は一言も話せずただその会話に頷いているだけでした。
見事に目的地への道のりを理解したシャモは幾分早足で先頭を歩いてゆきます。
ペンギンは足のマメを気にしながらゆっくりとした足取りで。
チキンはさっきの香しい匂いに後ろ髪を引かれながらちょこちょこ振り返りながら。

辿り着いたエンダー。
なんとここのエンダーはガソリンスタンドと併設というメリケンなスタイルの店舗です。

またしてもジャンクなオーダーをあえて選ぶ三羽。


フライ系満載の三枚のトレイ。お子様仕様で袋から出して広げてみんなでつっつきます。
ベトベトなバーガーを頬張る僕らは、胃袋の荒れ具合を再認識しながら会話もなくむしゃぼりつくのでした。

「カーリーフライが一番すね」←ペンギンはシャモのオーダーのカーリーフライばっかりに手を伸ばす
「ルートビア飲みいよ」←シャモは去年の二の舞をペンギンに味あわせてやるぞ作戦
「コーヒー飲みたい・・・」←ひとりコーラをチョイスし失敗したチキンに誰もコーヒーを分けてはくれない

倍増したムカムカ感に口数が少なくなった三羽は、一服しながらこれからのプランを頭の中で練っているフリをしていいます。
もちろん誰からもこれといった提案はないのです。
当初の案として出ていた首里城プランがそのまま適用され外へ出ます。

帰り際、スタンドの給油マシンで足を止めケツを突き出すチキンにシャモがマシンのノズルを向ける。

「レギュラー満ターン!!」←シャモが大きな声で
でっかいペンギンはトラック。っつーことはディーゼルね。
「軽油満ターン!!」←シャモがさらに響きわたる声で
最後はシャモ。もちろんハイオクです。
「ハイオク満ターン入りまーす!!」←今時セレブな給油スタイルに感謝を込めて叫ぶチキン

愚かな絵面です。

しばし寸劇を楽しむ三羽はまたしても降り出した小粒の雨に打たれつつ駅まで歩きます。
ゆいレールに乗って終点の「首里駅」まで。

駅に着くと雨が激しくなっていました。
さっきの心地いい小雨とは違う大雨の洗礼。
仕方なくビルに隠れて雨宿り。
止む気配のない雨に諦めた三羽は首里城公園に向かって歩き出すのでした。


雨だというのにもの凄い人の数。団体か??その流れに流されるように一通りを見学。

少しだけこの島の歴史を垣間見た僕らは休憩室で展示物を回想しながら歓談。
しかし、話はたいした内容もなくみんなすぐに飽きてしまうのです。
どいつもこいつも真剣には見学していなかったようです。
そう、三羽とも頭の中がモヤモヤしていたのです。
中学生が早く学校が終わって、家で隠し持っているエロ本を見たいのと同じようなものです。
そんなモヤモヤに包まれていたのです。
音にすると「ホォァンホォァンホォァンホォァ〜〜ン」といった感じでしょうか。

今朝のペンギンの今年最高レベルの「モッコリ警報」がすべてを物語っていました。
不謹慎です。
皇帝がここにいたら、処刑されたに違いありません。
いや、現代においても何らかの刑に値するかもしれません。
まったく危険な男達です。


再び部屋に戻ります。なぜかベッドが4つあり、シャモがダブルで使うのです。格の違いはこういうところに出ます。

昨夜の夢。リアルな夢。
この部屋でやんちゃに宴をする僕ら。
まるで現実と区別できずに夢を見ていた感じです。
これは予知夢ってやつ??
予知夢と認定されるためにとシャモとペンギンに話しておきます。
今日はここで宴。のはずです。。。


エンダー以来食べてない僕らは通りの定食屋へ。

ペンギンのオーダーはカレーライス。
シャモはサバの唐揚げ定食。
チキンはAランチ。Aランチはわんぱくキッズの夢のプレート。・・・だったはずですが。

結果、シャモが当たりくじ。
普通に食べちゃうよね系。
ペンギンのカレーは「星の王子様」より黄色いわんぱくカレー。
味が物足りないペンギンは卓上のすべてのスパイスと調味料を駆使して味を整えますが。
しかし、修復不能だったらしく、しばらく無言でため息をつくペンギン。

「いい歳してまともなもの食わんやったら落ちますね」
ぼそぼそとつぶやいています。
幾分やつれたように見えたペンギンを慰めようとすると。

このAランチ登場。

完食する自信なんてはじめからなかったのに心くすぐられオーダーしてしまったのですが。
致死量の油が。大人が摂取する二年分ぐらいの油が使用されている危険な食べ物だったのです。

本気で気分が悪くなったチキンをこのあと・・・。
「どこ行こうか?」←チキンがぐったり尋ねる
「じゃ、Aランチ食い行きますか?」←横目で馬鹿にした目つきで突っ込むシャモ

居酒屋のオーダーで
「Aランチ追加で!!」←チキンをチラ見しながらおちょくるペンギン

夜の間、シャモとペンギンにさんざんからかわれることになるのでした。

この店の名は僕らの中で「Aランチ」という名で通るようになります。本当の店名は誰も知らないまま。


辿り着くは『海綿体』。つまみはほとんどオーダーしない僕ら。オリオンビールは今日も裏切りません」。

テンション落ち気味の鳥達に優しくしてくれたのは店員のサキちゃん。
忙しい中、よく働きます。

「うちに欲しいわぁー」
「いいっすねぇー」

シャモとチキンがドラフト会議に向けたスカウトマンのように動きを見ていました。
ペンギンに至っては厳しい目つきである人物を見ているその先に。

ひとりバタバタ走り回りテンパっているおっさん。

「使えませんね」

ばっさりとクビを宣告してしまうペンギン。

「確かに・・・」

誰もがそう感じざるを得ません。

「多分親戚でクビにできんとばい」

勝手な想像が膨んでいきます。

何でこの期に及んで「おっさんの想像、いろいろしてみましょう!!」になるのでしょう。
鳥達はうなずいて会話を切り替えます。

「Aランチ・・・」

もうええわっっっっっっ!!!!!!


今夜ももちろん泡盛飲み放題コース。残念ながらおかわりの度におっさんが来るのです。←このネタ、ラスト

三羽の心は一体化しています。
同化しています。
どうかしています。

そんな三羽のラストナイトはこのままでは終わらないのです。

このあと怒濤のエンドレスナイトーーー!!!!

詳しくは店頭で!!
うっそでーーーす。

CLUBで泡盛何十杯も飲んだだけ。
ただそれだけ。
でもそれがめっちゃ上がる!!

「やられるーーー」
出ました!!シャモの叫び

またひとつ、通うスポットを見つけたのでしだ。

っということで、予知夢ではなく単なる夢だった訳で。
ホテルについた時はもう撃沈モード。冷蔵庫には空けられず残された缶ビール。

次第に流れ去っていく雲が次回への期待感を膨らませてくれていました。
雨に打たれ風に吹かれた三日間、こうして最後の夜の幕が閉じていったのでした。。。

投稿者 litfie : September 22, 2008 05:23 PM

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