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February 11, 2007
潮風の中で
天気がいい。イカれた二日酔いのオッさんが船に乗る。
明らかに雰囲気を壊している。
気にしない気にしない。
あっという間の10分間。そう、すぐに着いてしまう訳で。
気にしている時間はない。
何か。沖縄TRIPを思い出すわ。この、島に着く感じ。たまらん。
しかし、さすがにシーズンオフ。
活気がない。人はボチボチ居れど、寂れ感が漂う。
それもまた良し。
冷たい潮風がダメな男にしみる。
「何やってんだろう」
僕は呟く。
自分を責めるにはピッタリのシチュエーションだ。
そんな僕の横で本物のオッさんがイカしたおやじギャグ。
「最近ウイルスが流行ったろう?!?!知っとるね??」
同伴のおばやんが仕方なく問いかける。
「何ね?インフルエンザね?」
自信たっぷり。どうやと胸を張ってオッさんが言う。
「能古(のこ)ウイルス!!なんちゃって!!」
「それはノロでしょーが!!」
とおばやんは突っ込んでくれる訳が無い。
軽く苦笑して会話が終わる。
オッさん。お陰で自信が湧いてきたよ。
僕はまだまだ行けるぞってね。
達者でな。
ろくな食べ物が無く、唯一のレストランに入るもキャパ100人を超える店内にほんの半分、いや三分の一程度の客席の埋まり具合にも関わらず、会計する老夫婦が一言。
「こんなに待たすんやったら一事言って下されば・・・」
すかざず店員の人に真偽を聞いてみる。
「ちょっとお待ち頂いている状況です。へへへ。」
やる気の無さに注文をキャンセルした。
活きのいい魚とかあるでしょうが?
せっかく船に乗って来たのよ。
観光収入なんてどうでもいいのだろう。
今の季節は、すいせんの花。斜面に咲き乱れていた。
いい香り。
大空と広がる海。そこに咲き乱れる花々。
乱れた心境が自然と落ち着きを取り戻しつつあった。
ふらりと散歩しているとウサギ小屋。久しぶりにウサギに触れた。
ガキの頃飼っていたウサギはメチャクチャ神経質で、ちょっと触ろうかとするものならブーブーと呻き威嚇する。
その印象が強かったウサギ。こいつらはメチャクチャかわいい。
マジで飼おうかと考えてしまう。
でも、ウンコ臭かったよなとか色々思い出して、軽はずみに飼うもんじゃないなと即却下。
気が付けば夕方。
島を後にする。
花の香りとウサギ。
この島の印象は薄い。
観光で来た人に案内する事は無いだろう。
でも船って何かいいわ。
ワクワクアイランドな気分を味わえる。
何だかんだまた来たりするんだろう。
お気軽船旅。いいんじゃない。
くれぐれも期待しすぎないことね。
張りつめた毎日からの解放の場にここを選ぶのは酷だった。
また夏に来ましょうね。。。
投稿者 litfie : February 11, 2007 07:13 PM