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January 31, 2007
nobody
遅くなっちゃった出勤。誰もいない電車に揺られ街の中心に向かった。誰もいない地下道をゆっくり歩いてゆく。
クールだ。
冷たい風が肌をなでる。
ボギー。今日はちょっと寒いね。
えっ？！僕が寒いって？
こういうシチュエーションってポジでもネガでもない空っぽの自分に出会える気がする。
ただボーッと景色を眺めていたり、行き交う人々を観察したり。
定休日を無くそうと出てきたにもかかわらず、この時点で店を開ける気はほぼゼロ。
今日する事が決まっていた。
クールだ。
昔の曲を歌ったり、お店で流さない曲を聴いたり、絵を描いたり。
体調を崩して一日寝込み、脳みそが一日寝かせたピザ生地のような艶とハリを取り戻しているように感じた。
今日はいつもと違う事をしよう。
そう決めた。
クールだ。
でもね。。。。
鼻声の僕は歌も唄えず、誰もいない店の中ただひたすらボーッとしていただけだった。
酒を酌み交わす人すら誘えない深夜、昔書いた詩を見てププッとひとり笑い。
クールだ。
今日は大人しく夜が開ける前に床につく事にする。
ー「no」と「body」で「nobody」・・・。
やたらと頭の中で鳴り続けるスネークマンショーに入っていたこの曲が頭から離れず眠れない。
誰もいないところで単純に思いついたこの歌が空っぽだった脳みそを埋め尽くしている。
「nobody」
壊れたstopボタンを押し続ける僕は、止まらないこの歌にいらだちを感じ始めている。
かき消す為に凄いボリュームでコステロを流す。
逆効果だ。
アドレナリンが出る。
フランクな酒場でアホな会話よろしくショットグラスで酒をあおりたくなってくる。
ホットだ。
寝酒をカッくらいそんな欲情を抑え、病み上がりの僕は眠りについた。
今日は誰かと過ごそう。
「nobody」はもういい。
この乾いた欲情をもって今日の営業が始まる。
人と飲みてー！！！！
もう「nobody」は嫌だ！！！！
投稿者 litfie : January 31, 2007 04:25 PM