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May 06, 2006

when walkin'...

歩いて地下街を、地下鉄の駅に向かう。
人混みにもなれてきた。ゆっくり歩けるようになった。
むしろ、変わる景色を眺められる事が気持ちいい。
ここ毎日、時間はかかるが「歩いて」移動する事でいい気分転換になっているようだ。

一見にして分かりやすく表記されている分、あんまり見とれる事がなかった何気ないインフォメーション。

以前は幾度となく利用していたこの駅。
あの頃の僕は何を考えていたのか?

日々の疲れを溜め込んで、日々を消化していたかのように思う。
これからどうなっていくのか。何の為に働いているのか。
漠然と考えてはいたのだろう。
ただ、その一瞬、その一時の喜びを存分に楽しめればそれで良かった。
日頃の鬱憤を晴らす。そんな単調な喜びに。

今の僕は・・・。


街を歩くときも同じ。今は何かを求めている。確固たる何かを。人、景色。必死で何かに繋げようとしている。

その何かとはつまり、自分の生きる道で。
今と将来の橋渡しを頭の中に描き続けている。
どう歩んでいくべきか。様々な葛藤が頭を巡り、頭の中ではそれらを書き綴っては丸めて放り投げる事を繰り返している。

以前の僕と明らかに違うのは、こうして課題を掲げながら日々将来を見据えられるようになった事じゃない。
実は暗中模索してるくせに、恰も「良い年のとり方をしています」と現状を正当化して慰めている。
まあこれは仕方ない。そんな順風満帆に過ごせている人なんてそうそういない訳で。
要は、ポジティブシンキングな部分が必要な訳で。

何が違うのか?

一つ言えるのは、人を想う事が出来るようになってきた事。

家族や友人、後輩たち。

「あなたがいるから僕はこうしていられる」
そんな周りの人々への感謝の気持ち、勇気、希望。
それらが大きな支えになっている事を感じられるようになった事。

以前がいい加減だったのかと言えばそうじゃない。
その自己中心的な推進力が時に人を惹き付ける魅力にもなっただろう。
そんな自分についてきてくれた人と今も過ごしている。

そこで思いがけない矛盾にぶち当たる。

人を想う。

そんな簡単な事じゃない。

恋人同士が愛し合えるのは、毎日「好きだ」の「ずっと一緒にいよう」なんて語り合ってるからじゃなくて、
いかにその人を尊敬できるかってところも重要。むしろ最重要。と思う。
相手が自分をどう思ってくれているかより、自分が相手のどんな部分に惹かれているかという部分。
もちろん信頼感あっての事。信じられる間柄である事はその基礎の部分にあたるのだから。
今の僕の矛盾はつまりそこにある。

人を想うが故、自分の勢いとかレスポンス、独自性みたいなものいろいろ、萎縮してしまってるんじゃないか。

実はこれ、この休み中に考える機会があって、そのまま指摘された事。それも何度も。

僕も気になっていたんだ。ズバリ言われて痛かった。

自分の将来、周りの人の将来。神様みたいに導く事なんて僕にはできない。
分かっちゃいるけどそんな配慮に気を配って僕を小さくしていたんだな。

しかし飲んだよ、さすがに。
そんなに簡単に軌道修正できる訳じゃなくて、そこには複雑に入り組んだ無数の感情が僕を縛り付けてしまっていて。

無鉄砲な僕は何処へ。身勝手な生き方をしていた僕は何処へ。
そんな立派な生き方してきたつもりはないけど、周りの人にズバッと指摘されると今と昔を比較して今より昔が良かったと思ってしまう。
戻りたい訳じゃない。今を後悔している訳じゃない。
ここからだと奮起させる為のホップステップ。
ここからジャンプだ。

長い休みが終わる。

修正プログラムをアップロードした気分だ。

今日、将来への何かを探している自分は、より強い眼差しで周りを見渡し歩き続けていた。
獣に戻っていく自分。そう僕は獣。
人を守る為に敵に背を向けててはダメだ。守るものがあっても立ち向かう姿勢を崩してはダメだ。

人を想う、だからこそその優しさを力に変えていく事。

みんないい奴だよ。僕はまた人が好きになった。
しかし言ってくれるねえ。ズバズバと。。。

歩こう。どこまでも歩こう。
僕は歩く。
獲物を探して。獲物を手にして。人と共に喰らい、また歩く。
時に戦い、時には休む。
そしてまた歩き続ける。
ちょっとペースあげいきますわ。

投稿者 litfie : May 6, 2006 01:08 PM

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