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October 24, 2005

キュッキュッキュッ ポン!!

”ボン キュッ ボン”ではない。”キュッキュッキュッ ポン!!”。
ウイスキーボトルを開ける音。たまらない。
でもよくあるサントリーの宣伝の中で、この音の後「トクトクトク・・・」とウイスキーを注いでいる音がするが、あれは注ぎ過ぎだ。あんなに注いだら一気にグラスは満杯。っつーか飲み干せない。
という話じゃない。

音で感じる。見て感じる。香りで感じる。味で感じる。などなど、人間には色々感じる部分がある。
これは音を聞いて「飲みたい」と反応する。

先日の事、自宅でカクテルを飲んだら美味しくなかったとのお客さんの話。
何故なのか?
1、分量違い
2、混ぜ具合
3、材料の質・・・
味の善し悪しを分析するとこういったものが浮かび上がる。

お連れの方のご意見。
「味ではなく、雰囲気。これが一番大切。」
皆さん、その場で納得。

そこなのです。そうですよね。

中学時代の数学の先生の話。クラスのみんなは数学は嫌い。(僕は好き)
そこで先生が言った。
「数学には答えがある。でも日常生活には正確に答えがでないものばかり。喫茶店(懐かしい響きだ)で何故コーヒー一杯に300円も400円も出すのか。家で飲めば何十円の世界。何故でしょう?」の問い。
そこでみんな考える。数学的に。仕入れが幾らで、お店の経費が・・・などなど。
先生の解答。
「そこは数学じゃない。お店の雰囲気にお金を払っているのです。このお店で飲むコーヒーにその金額を支払う妥当性を見いだせるかということ」
とまあ、こんなやりとり。実際こういう会話だったか別にして、こういった内容だったのを覚えている。
その時の先生の言いたかった事は、「数学には答えがあるから、考えようによっては簡単なんだよ。だから、嫌いになっちゃダメだよ」と言いたかった訳だが。。。

長くなったがつまり、そのカクテルの味をどう感じるのかは、そのもののクオリティより、味わう雰囲気によって価値観が変わってくるという事だ。
よくある実験で、目隠しをして口に入れたものがどんな食べ物か当てる。端から見ていたら何で分からないの?と思ってしまう。
それくらい、味に対する判断は味わう事より見て認識しているもの。味の云々ではないのだ。

僕は考える。この店に来てくれた人は、味をどう感じてくれているのだろう?
また来てくれるかどうかがその結論なんだろうな。

そう思うと気が引き締まる。お店の掃除、準備。時には改修。そしてお店での対応。その他諸々。
最高の品物をと思うのはもちろんの事だけど、もっとソフトの部分を大切にしなきゃって思うのだ。

そのお客さんは、カクテルを美味しく飲んでくれたのかな??
きっと、また来てくれる事を願う僕でした。。。

投稿者 litfie : October 24, 2005 12:26 PM

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